博物館の周辺には、約1500年前頃につくられた山畑古墳群があります。
上は、昭和34年に旧枚岡市によってつくられた、高さ約1.23mの花崗岩製の石碑で、博物館の駐車場の南端にたっています。
山畑22号墳
22号墳は、博物館の駐車場の北側にある双円墳です。墳丘のうち東側の円丘部分は、すでになくなっています。
残存する西側の墳丘には、横穴式石室が残っております。
石室の中からは、約1500年前の須恵器・鉄鏃・馬具などの副葬品がみつかっています。
これらの出土品の一部は、博物館内で展示しています。
山畑39号墳
39号墳は、22号墳のすぐ北にある小型の円墳です。石室の天井石は、残っていません。
右は、昭和48年の発掘調査時に撮影されたものです。石室は長さ4.7m・幅1.1mの無袖の形態で、床面に平らな石を敷き詰めていました。
本古墳は、石室内の出土遺物からみて約1600年前に造られた古墳と推定できます。
山畑40号墳
40号墳は、22号墳のすぐ北にある直径約11mの小型の円墳です。石室の天井石は、残っていません。
横穴式石室は、長さ4.2m・幅1.1mの規模です。石室内からは、須恵器や鉄釘が出土しています。
山畑2号墳
2号墳は、博物館の南約200mにある上円下方墳です。全長16.6mを測る横穴式石室は、市内で最大規模のものです。
明治時代にウイリアム・ゴーランドによって調査され、その記録があります。
出土遺物からみて山畑2号墳は、7世紀はじめ頃につくられたと推定できます。
山畑21号墳
21号墳は、博物館の東約50mのハイキングコースぞいにあり、道路からも石室の出入口がみえています。
直径15mの円墳。長さ8.5mの横穴式石室からは、凝灰岩製の石棺片をはじめ、須恵器・鉄鏃などが出土しています。
山畑20号墳
20号墳は、博物館の東約70mのハイキングコースぞいにあり、道路からも石室の出入口がみえています。
直径約10mの円墳。長さ3mの横穴式石室からは、鉄の武器がみつかっています。
山畑12号墳
12号墳は、博物館の東約80mのハイキングコースぞいにあります。直径15mの円墳。石室の形態は両袖式で全長11.5mあります。
山畑48号墳
48号墳は、博物館の南西約200mにある市立上四条小学校のなかにあります。
残存していた石室内からは、凝灰岩製の石棺や7世紀はじめ頃の馬具・大刀飾りなどがみつかっています。
写真は、昭和40年代の発掘調査をおこなった時のようすです。